現代での流行り廃り、システムの移り変わりはあまりに早すぎる。
自分は音楽業界に10年いた。
その例で言うと、音楽業界の移り変わりに対して、ミュージシャンの生活寿命はあまりに長い。
働くべき年齢の時ずっと、第一線に立てる人は、ほとんどいない。
それはこの業界が斜陽だから、というのももちろんあり、10年かけて、一気に半減したんだから仕方ない、というのはその通りだが、最近はそういう現象は音楽のみならず、ゲームや出版のエンタメにもメディアにも、テクノロジーにも保険にも食品にもあらゆる世界で見られる。
同じようなため息をついている人も多いだろう。
これは人間の
「生活寿命(労働寿命)が長くなる一方で、労働技術(スキル)の寿命は短くなっている」
ということに尽きる。
一生、たとえば、20から65まで、なにかの一つの職業について終わるということはあまりない、というかほぼ不可能になりつつある。
これに対応するには、
- 「ひたすら学習効率をよくする。」
- 「とにかくなにか突き抜ける。」
- 「スキルではなく、人間的な評価・名声を高める」
- 「ゲームのルールを壊して、リスクをとれる」
のパターンがある。
1は 「ゲームのルールをこわさずにゲームの中で勝負する」、 いわゆる学歴エリートみたいな人に向いている。
2,3はスポーツ選手や政治家・実業家のような、天性の才能のようなものを必要とする。
そして4こそが、まさにスキルの陳腐化を早くして、多くの人が、困る原因を作る犯人でもある。
世の中を前に進める力でありながらも、混乱させる存在でもある。
ここは学歴エリートみたいな人は適さず、地頭がよくかつ乱暴な人がいいだろう。
それぞれの世界で成功する人、しない人がいるけれど、なんだかんだ言って、生き方は、この1-4に収束していくのではないか。
少なくとも私たちは
「生活寿命(労働寿命)が長くなる一方で、労働技術(スキル)の寿命は短くなっている」
を念頭に置いて、21世紀を生きる必要があります。
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