2015年10月11日日曜日

生活寿命(労働寿命)が長くなるが、労働技術(スキル)の寿命は短くなっている


現代での流行り廃り、システムの移り変わりはあまりに早すぎる。


自分は音楽業界に10年いた。


その例で言うと、音楽業界の移り変わりに対して、ミュージシャンの生活寿命はあまりに長い。


働くべき年齢の時ずっと、第一線に立てる人は、ほとんどいない。


それはこの業界が斜陽だから、というのももちろんあり、10年かけて、一気に半減したんだから仕方ない、というのはその通りだが、最近はそういう現象は音楽のみならず、ゲームや出版のエンタメにもメディアにも、テクノロジーにも保険にも食品にもあらゆる世界で見られる。


同じようなため息をついている人も多いだろう。


これは人間の 

「生活寿命(労働寿命)が長くなる一方で、労働技術(スキル)の寿命は短くなっている」

 ということに尽きる。 


一生、たとえば、20から65まで、なにかの一つの職業について終わるということはあまりない、というかほぼ不可能になりつつある。

 これに対応するには、


  1.  「ひたすら学習効率をよくする。」 
  2.  「とにかくなにか突き抜ける。」
  3.  「スキルではなく、人間的な評価・名声を高める」
  4.  「ゲームのルールを壊して、リスクをとれる」 


 のパターンがある。

1は  「ゲームのルールをこわさずにゲームの中で勝負する」、 いわゆる学歴エリートみたいな人に向いている。

2,3はスポーツ選手や政治家・実業家のような、天性の才能のようなものを必要とする。

そして4こそが、まさにスキルの陳腐化を早くして、多くの人が、困る原因を作る犯人でもある。


 世の中を前に進める力でありながらも、混乱させる存在でもある。 


ここは学歴エリートみたいな人は適さず、地頭がよくかつ乱暴な人がいいだろう。

それぞれの世界で成功する人、しない人がいるけれど、なんだかんだ言って、生き方は、この1-4に収束していくのではないか。


 少なくとも私たちは 

「生活寿命(労働寿命)が長くなる一方で、労働技術(スキル)の寿命は短くなっている」

 を念頭に置いて、21世紀を生きる必要があります。

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