世界で初めてVRゴーグル(ヘッドマウントディスプレイ・HMDとも)を売る最初の会社を作ったのが、ジャロン・ラニアー。
バーチャルリアリティという名前を作ったのも彼であり、「バーチャルリアリティの父」と呼ばれています。
彼が設立した会社「VPL」がEye phone というVRゴーグルを売り出したのがその最初だったようです。
重さ2.4kg、解像度320*240(片目それぞれ) 値段は9400$。日本円で百万円以上の値段ですので、普及をするには少々高いですね。
またジャロンはAtariで手袋型の操作デバイス、パワーグローブを開発していた人物でもあります。
Atari倒産後も、それを引き継ぎ、このVPLではVRとパワーグローブとを販売していました。
ジャロンの会社は当初こそは期待を集めたようですが、やはりまだ時期早尚だったのでしょうか、残念ながら翌年の1990年に倒産してしまいました。
そして、VRの隆盛は2016年の現在まで待たねばなりませんでした。
[ミュージシャンとしてのジャロン]
このジャロン、ジョンレノンの息子ショーン・レノンらとの共作など多くの作品や演奏も残しているプロのミュージシャンでもあります。
中でも、インドや、東南アジアなどアジア地域の民族楽器に強く、様々な演奏が残されています。
そもそも当初のパワーグローブ開発のきっかけも、バーチャルな楽器を作りたかったという動機だったとか。
そう、ふと考えてみれば、様々な楽器というのは、「デバイスについて思考する」、意外な入り口になるのではないでしょうか。
だって、楽器って、すべてインターフェースと共鳴部分の組み合わせですから。そもそも楽器はインフェース部分と、弾く、こする、たたくなど、の部位に分かれ、、、、、、、(この話は長くなるのでこの辺で)。
ギターヒーローしかり、バーチャルなデバイスで楽しめる楽器はもはやすっかりおなじみになりました。
果たしてVRでは何が起きるんでしょうか。
ぜひ、次世代の開発者には、「VRの父」の意を汲んで、あたらしい音楽を生み出すようなVRの開発も期待しております!!