ご存知の方も多い「ガムラン」
で、よく使われる青銅製の金属楽器。
これらは、インドネシアだけじゃなくて、タイや、ミャンマーベトナムなど、インドシナ半島全域に有るのだけど、一つ大きな違いに気づきました。
インドネシアのガムランは基本チューニングをしない。
工場で、作ったら作っただけ、それでおしまいだ。
それ以外の音階は鳴らすことは出来ない。
しっかりした基準ピッチも無い為、村それぞれで音階はバラバラだ。
基本的に、ある村の演奏家と、となりの村の演奏家では合同演奏をすることさえ出来ないのだ。
しかしタイやミャンマーなどのインドシナ半島の楽器は「チューニング」をすることが出来る。
火でとける粘土状のものを楽器の裏につけて、火であぶり、その量を調整して、チューニングをするのだ。
これは小さな違いのようだけど、ここから、いろんな仮説が考えられる。
「インドシナ半島の青銅楽器は、インドネシアから入ってきて、発展・定着をとげたものか?」
「だとしたら、通常、中国・インドからの影響が極めて強い、インドシナ半島でなぜこの楽器だけがインドネシアからの流入になった?」
「インドネシアの音楽がインドネシアを出ることで、村の共同体から外へ、出る必要に迫られて、チューニングが必要になったのか?」
または逆で、
「インドシナ半島のものが、インドネシアに流入しチューニングの機能を無くしたのか?」
そもそも、最初にあの、変な金属のフタを叩いて音楽にしようと思ったんだろう。
その人はいつごろどこにいたんだろう。
なんていろいろ考えているとロマンは尽きないなあと思うところなのです。
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