2015年12月8日火曜日
ベーシックインカムは理想の未来なのか否か。
フィンランド、国民全員に800ユーロ(約11万円)のベーシックインカムを支給へ
未来キタ。
これが実現すれば、国民の大半は利益のために働く必要がなく、人の嫌がる仕事には高い賃金が払われる将来となるかもしれない。
ブラック企業は成立しなくなり、個人個人の新たなチャレンジのリスクが減る。
能力のあるものはより能力を羽ばたかせやすくなり、弱者は過当な競争にさらされなくて済む。
お金は「無いと生きていかれない」ではなく純粋に「目的や夢を叶える手段」にかわる。
これは、有史以来初めてのことだ。お金の概念が変わり、本当に人類全体の幸福に寄与するものになるチャンスともいえる。
今回は北欧のフィンランドだけれど、すでに、ギリシャスペイン、旧ユーゴあたりの南ヨーロッパでは失業率が20%を超え、若者の半分が失業中とも言われる。
さらに、今後、ロボットに職を奪われることが確実ともなれば、どうやって、職にあぶれたもの、高齢者、弱者の生活を成り立たせるか、というのは、大きな焦点だろう。
少数の人々とロボットが高度に集約された産業を担い、圧倒的多数の人々を幸福にしていく未来のあり方。人類がどこへ向かうかということを真剣に考える機会でもあると思う。
当初は月額800ユーロということで、物価の高いフィンランドではおそらく暮らすには十分じゃないだろうけれど、成立すれば大いなる実験の始まりではあり、行方を見守りたいところ。
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