どうやらここ数年
「世界はポートランド化している」
ようだ。
『ポートランド的とは』
ポートランドとはアメリカのオレゴン州にある都市で、
手軽でエコな自転車暮らしや、フードカート、アメリカにしては低い物価などで
暮らしやすい町、として、ここ数年注目が集まっていたところだ。
(二階建てバスを改造して作った店)
とくにミニマリズム的な暮らしに興味がある人にとっては、興味深い町だろう。
フードカートは、ビジネスオーナーにとっては出店リスクを削れるスモールビジネスとしての役割をもっていたり、 家賃の低さ、車などの贅沢品を所有しない、など、いわば「シェア」「反消費」「反資本主義的」なものともいえる。
(本を近所で分け合う本post)
『フラット化する世界』
2006年にフラット化する世界」という未来予想を論じたベストセラーが発売された。
このころの予想は、新興国へのアウトソーシングなどのグローバル化は結局とどのつまり、全世界賃金のフラット化を推し進め、 一部の「個人の力」を持つことに成功したモノだけが勝者になる、ということだった。
実際はどうだったのか。
グローバル化は先進国においては、結局一握りの「成功者」と、多数の「現状維持よりやや悪くなった人」を生み出した。
そして、それはどちらかかというと「資本主義疲れ」を呼んだ。
『新興国』
バンコクのフードカート
反対に、フラット化によって恩恵を受けるはずの新興国に関してはどうだったか。
こっちはグローバルかの恩恵を受けた、元気いっぱい!のはずだったが、どうもこっちも、資本主義疲れを少しずつ起こしてきているようなのである。
個人的に現在の東南アジアはアメリカのサブプライムローンの前の状況に近いと思っていて、 おそらく一度大きなリセッションが発生するのではないかと予想している。
(ちなみに、タイの庶民のローン家計負債は95%を超え、投機熱はサブプライムローン前の状況に戻ってきている)
それをきっかけに一気に世界はよりポートランド的なもの、非消費な社会へと、発想が切り替わるはずだ。
(それは、きっとすべての人にスマホが行き渡り、「消費」に満足したタイミングだとみている。)
クアラルンプールのフードカート街
クアラルンプールのフードカート
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