2017年1月4日水曜日

不思議な社会主義、キューバ配給事情



「卵は一人につき5個だね」

とフェレンタおばあちゃん

一週間に?

「いや一月だよ。それに砂糖や塩、米やスパゲッティも配給だよ」

と手帳を見せてくれた。

"食料品の配給管理"

と書かれた手帳には、年齢をチェックする欄がありそれぞれに合わせた食料の配給が行われることを示している。

5個が多いか少ないかはともかく、これが社会主義世界かーと不思議な感覚になる。

「それに、キューバは大学まで教育費も無料なのよ。あ、でも電気代とかは無料じゃないけどね」

と同居人の絵描きアイーダがいう。
アイーダもキューバの大学で芸術の学位を取ったのだそうだ。

キューバは教育と医療を国の最も重要な物、と位置付けているため医療も無料、年金だってしっかりもらえる。

生活の心配がないから治安もとてもいい。

治安の悪いところが多い中南米では例外的に、夜の一人歩きも問題ない。


そんなフェレンタとアイーダの今日の食卓は目玉焼きに塩味をつけて炊いた米、缶詰の肉、ビーツの漬物。お世辞にも豊かという感じではない。

レールを外れると元に戻れないと言われる日本と、豊かではないが生活の心配がないキューバ。

革命以前に生まれている今年73歳のフェレンタおばあちゃんに今の社会をどう思うか聞いて見たかったが、そんな複雑なことを話せるスペイン語力はなかったのが残念。。。。

(実際には完全無料ではなく限りなく無料に近い超低額で購入可能なのだそうです)

0 件のコメント:

コメントを投稿