2014年11月29日土曜日

世界はまるで箱庭のよう[ミャンマー]

世界はまるで箱庭のよう。

グーグルアースはきっとその端的な比喩なんだろう。 

21世紀になってから、ネット及び航空移動の低価格化で費用距離、情報伝達はぐんと短くなった。 

現地にいればもちろん、いなくても世界の動きをまるで箱庭のように手に取るように見ることができる。

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ここはミャンマーの中心地、ヤンゴンの下町、ちょうど2007年頃に日本人カメラマンが射殺されたあたり。 

2年前までろうそくを併用してた夜店もいまは電気が安定して来るようになった。 

道をいく車も嘘みたいにすっかりきれいになっている。 

スマホもかなり見かけるようになった。 

経済制裁終了以来、海外で教育を受けた多くのミャンマー人、150万人とも言われる在外ミャンマー人が少しずつ帰国しているらしい。 

彼らがひっぱることで社会はかわっていくのでしょう。

我々は箱庭のようにそれを眺めている。
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いまは、この箱庭のをながめるだけでなく、誰もが経済活動(ビジネス)やその他、を通じあらゆる社会とあらゆる世界にコミットすることをが許されている。 

誰もが等しくその権利を持ち、学ぶことは銃剣よりも力になり、知ることはどんな酒よりも快楽だ。

本当に面白い時代だ。

ローマ皇帝だってこんなに面白い思いはしていないにちがいない。 

だって、彼は一度も持ったことがなかったんだから。

いまや、わたしたち一人一人が持っている。

こんな狭くて美しい箱庭を。

2014年11月27日木曜日

ミャンマーの今


[前回は]

2012年に来た時に比べるとインフラは多少ましになった感じですね。

前回はまだろうそくで灯りをともしてるところもあったし、停電、断水もひどかった。

ネットも写真一枚に数分かかるような状態でした。

[ネットインフラ]

ミャンマーで、インターネットが一般でも使えるようになったのはようやく、2010年から。

2014年からだいぶネット環境もましになったらしく、はやいときは、1.5MB/s出るときも。

とはいえ、まだまだFBをやるのもストレスがたまるような状況です。

あと、なぜかアメリカ系サービスfacebookやgmailなどへのアクセス速度が遅いような気がしますが、軍事政権時代にこれらを遮断してた影響がまだなんかあったりするんでしょうか。

[IT事情]

現在は自動車・繊維、の段階で、アプリ開発などはまだまだ厳しそう。

ネットインフラと学校、まずはこれが整ってからですね。

ITはその後、おそらく2016年くらいかな。という印象です。

[投資熱の異常な高まり。]

ただし、そんな状態なのに、投資熱が高まりすぎて、不動産屋、物価が上がりすぎているのは、よくない傾向かと。

何かやろうにしても家賃が高い。

1LDKで10~15万円、20,30万円の物件も珍しくない。

東京並かひょっとしたらそれ以上。

まともなホテルは60$ 程度から。

それ以下だと、トイレ、シャワー共同だったり。

(バンコクで60$だせば立派なところに泊まれるのに。。。。)


[経済]

証券取引所開設予定は2015年。

しかし現状のミャンマーは、投資家のジム・ロジャースだの、googleのエリック・シュミットがミャンマーミャンマー言ってたせいで、ちょっと白熱し過ぎな感があります。

これ一気に冷めてベトナムみたいなことになるんじゃないかしらと。。。。

[政治]

ミャンマーといえば、アウンサンスーチーさんですが、実際のところミャンマーを引っ張っているのは、現在の大統領ティン・セイン。

今のミャンマーは軍事政権ではないと言っても、ティン・セインは軍隊出身、ミャンマーが微妙に軍政のイメージが残っているのはそのせいです。

スーチーさんのNLDとは上手に歩み寄っている感じで



さて、この後はどうなるのでしょうかね。

ネットの時代になる前に発展がスタートしたサイゴンやバンコクと違って、

とにかく開放した途端に一気に物や、人が流れ込んできたのが、ヤンゴン。

おそらく、あと数年の間に、世界でも例を見ない急激な変化が待っていると思います。

どういう変化が待っているのか楽しみですね。

チェンマイスタートアップウィークエンド

先週末のチェンマイのスタートアップウィークエンド。

さくっと覗くだけのつもりだったのに
なんだかんだで、気がけばしっかりサービス作成に参加していました。

今回作ったのはバイタクを使ったUber+バイク便みたいなやつです。

しかしローカルの情報とかも聞きながら、実際にやってみるといろいろおもしろいこともわかりますね。

+タイの郵便事情

+物流に伴う保険のあり方

+バイクタクシーの縄張りごとにマフィアがいること

+インドのチェンナイの弁当宅配など、実はアジア各地には昔から似たような仕組みがある

などなど。

チェンマイだけあって、一緒にやったのが、タイ、フィンランド、オランダ、イギリス、アメリカと国際色豊かなメンバーだったので、いろいろな視点があって面白かったです。

この街ではあくまでビジターな僕は飛行機の時間もあって、最後まではいれなかったのですが、

その後の審査ではおしくも2位!でした。

しかし、現地のチームは開発を続けるそうで、来年くらいにタイで実現化してたりしたら、ちょっとうれしいんだけどなー

2014年5月13日火曜日

TPPが影響する著作権法、野球拳の歌は?

TPP交渉、著作権保護期間「70年」で合意へ : 経済 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

これはいわゆるミッキーマウス保護法という奴で、1966年になくなったウォルトディズニーの権利が死後50年の2016年で切れるのを防ぐ為に延長される、というお約束のパターンなのですが、 

まあそれはいいとして、仮に70年に変更になったとして、ここ数年ですでに著作権フリー(パブリックドメイン)になったものはどうなるんですかね? 

現時点で、作者の死後50年以上70年以内のもの(戦時加算はとりあえず無視して。。。) つまり、1944~64年に作者が亡くなったもの。 以前、野球拳(やきゅ〜うす〜るなら〜)の作者、前田伍健が1960年に亡くなっているので、
今は野球拳の歌はパブリックドメインで野球やりたい放題だ!

と書いたことが有るのですが、 ひょっとしたら、ディズニーのせいで野球拳の乱用ができない、みたいなことになったりして。

 ちなみに、野球拳以外にも、バルトークとかグレン・ミラーとか中山晋平とか近年パブリックドメインになった作曲家たちもたくさんいるので、このあたりがどうなるのでしょうね。

2014年4月27日日曜日

アプリ開発にTitaniumを


最近は、弊社においても、Titanium案件を扱うことが増えてきました。

個人的にアプリを作ってみたいと相談をされるときも、お勧めしています。

Titaniumとは、Javascriptライクな言語で、スマートフォンアプリの開発をすることが出来、AndroidとiOSを同時に開発することが可能なフレームワークです。

また、最近では、MVCという表示する画面や、データベースを分割する技術をTitaniumでも使うことが可能になり、よりメンテナンス製や、開発速度を速めることが出来るようになってきました。

すでにebayやpaypalといった海外の大手サービスのアプリでも採用された例がありますし、日本でもココログなどを初め、開発事例が増えてきています。

Appcelerator社による開発事例

もちろんフレームワークですので、得意不得意はありますので、すべてに適用できる訳では有りませんが
(たとえば、2D,3DゲームやARなど)

適用可能な場合は、なにより、開発速度、費用の点に付いて、圧倒的な優位性があります。

また、クラウド化時代になり、Webサービスと連動するアプリ等の場合、たいていの動作はサーバにまかせ、

スマホ上では、できるだけ最小限の動きをするという設計が多くなってきました。

こういうときもTitaniumは圧倒的に有利です。

弊社では
お考えのプロジェクトがTitaniumなどを含め、どのようなやり方がベストであるか
無料コンサルティングとお見積もりを行っています。
お気軽にご相談ください。

株式会社バイラルワークス

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2014年4月20日日曜日

ガムランはどこから来た?


 ちょっとマニアックな話しで恐縮ですが。

ご存知の方も多い「ガムラン」

で、よく使われる青銅製の金属楽器。

これらは、インドネシアだけじゃなくて、タイや、ミャンマーベトナムなど、インドシナ半島全域に有るのだけど、一つ大きな違いに気づきました。

インドネシアのガムランは基本チューニングをしない。
工場で、作ったら作っただけ、それでおしまいだ。

それ以外の音階は鳴らすことは出来ない。



しっかりした基準ピッチも無い為、村それぞれで音階はバラバラだ。

基本的に、ある村の演奏家と、となりの村の演奏家では合同演奏をすることさえ出来ないのだ。

しかしタイやミャンマーなどのインドシナ半島の楽器は「チューニング」をすることが出来る。

火でとける粘土状のものを楽器の裏につけて、火であぶり、その量を調整して、チューニングをするのだ。

これは小さな違いのようだけど、ここから、いろんな仮説が考えられる。

「インドシナ半島の青銅楽器は、インドネシアから入ってきて、発展・定着をとげたものか?」

「だとしたら、通常、中国・インドからの影響が極めて強い、インドシナ半島でなぜこの楽器だけがインドネシアからの流入になった?」

「インドネシアの音楽がインドネシアを出ることで、村の共同体から外へ、出る必要に迫られて、チューニングが必要になったのか?」

または逆で、

「インドシナ半島のものが、インドネシアに流入しチューニングの機能を無くしたのか?」

そもそも、最初にあの、変な金属のフタを叩いて音楽にしようと思ったんだろう。

その人はいつごろどこにいたんだろう。

なんていろいろ考えているとロマンは尽きないなあと思うところなのです。



2014年4月4日金曜日

音楽という文化の切り開く未来の領域へ


今の我々のテーマは、「音楽を通じたライフスタイルの改革」というのを掲げています。




具体的には、

「身近なスマートフォンで気楽に、自分の技術を試したり、楽器が弾ける音楽アプリや楽器アプリ」
かんたん絶対音感トレーニング
iJew's harp

「音楽に乗ってそのまま楽しめる音楽ゲーム」
Beat Brain

「オンラインで、気楽にレッスンを受けられる音楽レッスン」
ミューティーで始める音楽オンラインレッスン

「オーディオガジェットや楽器についての話題、ビデオなど、が楽しめる音楽メディア」
音楽を楽しむ、音楽と触れあう、音ライフメディア「anooto(アノオト)」

など、現在もろもろの分野をいろいろ平行展開しているのですが、それはある意味、ある程度の手探りが必要ということとの裏返しでもあります。

具体的に僕たちが探しているのは、「音楽という文化の切り開く未来の領域」です。

もちろん、ここであげた音楽メディアや音楽アプリ、レッスン、それ以外にも領域としては、「情操教育」があり、「音楽療法」があり、と音楽の使い道は本当に様々です。また、それを届ける手法も昔ながらのコンサートが有り、CDがありに加え、アプリが有り、レッスンがあり、メディアがあり、、、と、とりわけITの力によって、多くのバリエーションがもたらされました。

これからは、さらに、

「知育アプリと組み合わせた子供さんへのレッスン」や、
「忙しい社会人がより気楽に音楽を学べる為の仕組み」
「高齢化社会での音楽療法」
「ウェアラブルコンピューターを利用した、学習補助」

といったビジネス領域としてもまだまだ、可視化されていない部分にもどんどんにも焦点があたってくると思います。とりわけ、「スマートフォン」×「何か」という部分が強化されていくはずです。

今までも、学習だったり、ダンスだったり、コンサートだったり、宗教儀式だったり、コミュニケーションだったり、もちろん音楽は様々な役割をになってきました。

新しい未来での音楽文化のあり方、皆さんと一緒に考えながら、未来に向かって少しでも貢献できると嬉しいなあと思っています。