2016年2月7日日曜日

ベーシックインカムと(BI)はAIの利益をシェアするもの

こんな記事が出てました。

毎月30万円 BI制度うらやましい?(R25)

30万といってもスイスは物価が違うので、日本だと15万円くらいの感覚ですかね。
さてこのベーシックインカム (以後BI)導入実現すればかなり大きな社会実験になりそうです。

フィンランドやオランダでも同様の議論があり、スイスに限らずどこかしら、ヨーロッパ先進国ででのBIの導入は近いうちにスタートしそうです。

(そもそももともと産油国ではBIに近いような部分がありましたが、、、、、教育・医療費、無料、医療費も無料電気ガス水道全て無料のドバイとか。)

さて結局このBIの話をすると必ずコツコツ働いたほうが、、、、労働意欲が、、、
とかみたいな話になりますが、それはナンセンスな話。なぜナンセンスなのか。


[BIはAIの利益をシェアするもの]


そもそも、このBIは基本的にこれから、AI(人工知能)やロボット化によって得られる利益を資本家に独占させずに、皆に分配する手段になるべきなのです。

いまは、最低限の衣食住には、ある程度のお金がかかる。誰かが働いて、食べ物を作り、着るものを作る必要があります。

それはたとえば、日本なら10、15万円だったりするわけです。

これを通常はある程度の労働に従事することで、手に入れられるようになっています。

日本でいえば、サラリーマンの場合月給20から7、80万円くらいでしょうか、ほどよくこの最低ラインはクリアするようになっています。

ところが、これが今後、AIやロボット化によって、格段のコストダウンが起きたらどうでしょう。

たとえば、1つ百円のパンを手にいいれる場合。

小麦を収穫し、工場で作られ、箱づめされ、トラックで、輸送されます。

その上で、農家・工場・輸送などではたらく関係者の利益を乗せて100円という費用がつけられます。

ところがこれが、機械化ロボット化により、大幅なコストダウンがおこり、只に近い値段で作られるようになったらどうでしょう。

ひょっとしたらいままで1個あたり百円かかっていたのが、電気代だけで、1円で作れるようになるかもしれません。

その場合、そこから得られる利益、100円-1円となった99円はいったいどこに行くのでしょうか?

多くの場合ロボットを所持する資本家のところに行くことになります。

つまり、AI化・ロボット化により、資本家は多くの利益を得る一方で、工場で働いていた多くの人々は職を失い、よりお金を稼げなくなります。

日常に必要な10、15万円を稼ぐのも大変なことになり、生活が成り立たなくなるでしょう。
労働者の生活が成り立たなくなるということは、全体の社会が成り立たなくなることです。

まあ、これが、いわゆる格差社会と言われるものなんですが、これを是正するためにBIは多くの役目をはたすことになるはずです。



[BIは怠け者の論理、ではない]


コツコツ働くことが過剰に美徳とされがちな日本社会では、本当のBI議論が始まるのはもう少しかかりそうです。

またAI、ロボット化と同時に、あればいいものだとも思うので、日本の場合は大急ぎでBI取り入れる必要はないでしょう。

ただ、BIは怠け者や仕事のできない奴らを甘やかすだけだ、という見方からはそろそろ卒業しても良いのではないでしょうか。

やがて、24時間休みなく働く、ロボットに比べたら人間なんてみんな怠け者で生産性の低いもの、という風になっていくのですから。
































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