今まで未解明だった「音楽」が脳で処理されるメカニズムが明らかに
というマサチューセッツ工科大学の研究発表の記事が出ていました。
「音楽と話し声とは処理する脳の場所が違う」
「会話以前に音楽があった」
まあそうでしょう、と思える内容です。
それ以外にも実は音楽は謎の宝庫なのです。
心理学・認知科学的な見地からも、人類学的な見地からもまだまだわからないことだらけです。
[音楽は謎の宝庫]
例をあげれば、こんな未知の議題が沢山あります。
- 音楽の認知は先天的なものか後天的なものか
音楽を楽しい、と思うのは人間本来の性質のものなのか、それとも教育や文化的生活の中で身につくものなのか。。
それは母国語のように、小さい頃に身につけて、もう一生変わらないものなのか。
(大人になってから言語を勉強しても、母国語のように流暢にはならないと同じように。)
- 何を持って、楽しいメロディ、と悲しいメロディを判断しているか。
もし、これも人々の好みではなく、人間の普遍的なもの、だとするならば文化によって、音楽の好みが違うのはなぜでしょうか。
- 現在発見されている音階が最も最適な回答なのか。
西洋音楽の12音階というのは、一番、「取り回しが」(合奏や、転調に向いている)
良いだけで、実は周波数的に言うと、若干「濁った」音です。その濁りをなくした、純正律という音階が別にありますし、それ以外にも、アラビアや東洋など文化によって12音階じゃないところはいくらでもあります。
どうも、われわれは、歴史の中でできた一つの形式だけを「音楽の基本」だと思いすぎているんじゃないか?
それ以外にも、
- 言語と音楽どちらが、先に出てきたものか?
- 音楽に言葉を乗せた時に説得力が増すメカニズムは脳のどのような働きによるものか?(宗教とかは明らかにそれを利用してますね)
- 人間が音楽を創造する仕組みはどういったものか?それをモデル化できるのか??
などなど、わからないことだらけです。
[音楽+何か、がキーワード]
音楽と脳、音楽と歴史、音楽とコンピューターなど様々な分野で音楽の謎を解く研究が今日も行われています。
興味があれば、音楽心理学、感性情報処理、といった分野是非覗いてみてください。
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