映画「アマデウス」を始めとした様々なモーツァルトとその時代をテーマとした舞台で、必ず悪役に回されるのがアントニオ・サリエリ。
モーツァルトの才能に嫉妬し、嫌がらせしてたあげく毒殺した、とまでされているんですから、サリエリのことをひどいやつだ!と思っている方も多いはず。
ところが昨年(2015年)、そのモーツァルトとサリエリの共作曲が300年の時をへて発見されました。
そして、今週その初演が行われたようです。
共作までするくらいですから仲が悪いのではなくて、どうやら、結構仲が良かった、というか尊敬しあう間柄だったとすら、考えたほうが良さそうです。
「モーツァルト毒殺説」ももともとお話の中だけのことで、歴史家の中では俗説とされていましたが、結局、創作の上でのつくり話だと考えてよいでしょう。
そもそもサリエリはベートーベンや、ツェルニーなどを教えていて結構教育者として、優秀だったようで。
モーツァルトと同時代に目立っていた、というだけで、モーツァルトを神格化させるために、いろいろ悪役にされちゃたというところなんでしょうね。
後世の噂などあてにならないもんです。
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